2018年6月20日 (水)

釧路短大の野草たち (第129回 後編)

note金田かおる (教務・学生課/職員)



小ぶりの野草が次々と花を付ける中、ひときわ目を惹く花があります。

「オオバナノエンレイソウ」です。

北海道東部に多く見られる野草で、

学園の土地にたくさん育っていたことから、本学の校章にも象られています。



この花は、シンプルでのんびりやの特徴があります。

一本の茎に葉も萼も花びらも3枚ずつしか持たず、

発芽まで3年、葉が3枚出揃うまで5年以上、

花をつけるまでに10年もの歳月をかけるそうです。

たった一つの花に不釣り合いなほどの大きな葉。

いくつもが風に揺れると、仲間同士で手を拡げて踊っているようにも見えます。



学園の近くの「武佐の森」に入ると、喧騒を遮断した野草の世界が広がります。

オオバナノエンレイソウの群生があり、

その密度の濃さはこの地域の自然度の高さを証明しているといわれています。

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エンレイソウの花言葉は「奥ゆかしさ」と「英知」と聞きます。

「奥ゆかしさ」は、相手に対する感謝や気遣いといった日本の習慣に即したやわらかな力とのこと、

「英知」は優れた「知恵」のこと。

また、それを「獲得しうる力」のことだそうです。

真っ白で清楚な佇まいのオオバナノエンレイソウが咲くと、

その成長を支える土壌がいつまでも豊かであるようにと願います。

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